ノエイン世界というのは非常に奥が深く複雑である。しかし私はその世界というのをあまり考えていなかった。あるサイトの疑問を読むまでは。

そのサイトさんは時津風さん。このサイトのノエインログを見てくれるとわかるのだが自分が考えていない疑問が載っていたのだ。そこでノエイン時空世界を自分なりに考察してみた。素粒子やら量子力学やらについては自分は全く知識がないので考えない事にする。提示された疑問以外の考察も書いてあります。
もう全てが仮説、可能性 でしかないズブの素人考えなので矛盾やら更なる疑問が湧く事もあるでしょう。その時はぜひご意見頂戴いたしたく候。


まずは図を見てみて欲しい。かなり汚くて申し訳ない。ユウを中心に考察してます。だからと言ってユウという個人から分岐される時空世界と言うわけでもなく、ユウのいる世界(=竜のトルクのいる世界)から分岐される時空世界という事になります。

図1


ユウが生まれてからの時空はこのように分岐するとする。(本当はもっと無限に分岐するのだろうがキリがないのでこれだけとする)
横の線はユウの年齢。時空の時間は同じ速さで流れるものと考える。

青●がカラス  緑●がノエイン  赤●がユウ  白○がユウの生まれた時





図2


ここで1つの考えを提案するとして、

時空=時間枠の限定された確実に存在している空間

と考える。出ないと分岐された世界までも考えなければならないからである。ラクリマ界でいうと青の部分の下の線以外はラクリマ界ではないのか?というとそういうわけではない。しかし青●の下の線は本来1本ではなく分岐されている可能性がある。そうなると、ラクリマ界A、ラクリマ界B…C…と無限に増え、どれが青●カラスと繋がってる未来かわからないのである。



青の線がノエに襲撃されてるラクリマ界。緑の線がシャングリラ界とする。
緑(シャングリラ)の中の時間の中のノエインが青(ラクリマ)の時間枠内に襲撃したと思われる。予想としてはユウ17歳の時から十皇会が発足されているのでユウが17歳以降に襲撃したものと考える(ストーリーでいつ襲撃あったか説明があったのかは私の記憶にない)
青のカラスが赤のユウの世界へと跳ぶ。





図3


そしてハルカと遭遇するわけである。そしてカラスが竜のトルクのいる世界へ行った事によりラクリマだけでなくシャングリラ(ノエイン)も引き寄せる。←カラスの考えたとこうなる。ひょっとするとノエはカラスがそこへ行かなくてもトルクの元へたどり着いたかもしれない。青矢印はカラスがトルクのいる世界へ行ったという事。緑矢印はノエインが行ったと言う事。緑矢印が何故青●から出ているかと言うと、ノエインがラクリマを襲撃してる時にカラスは自分の時空からトルクのいる世界へと飛ばされそれによりノエインもそこへたどり着いたから、という考えからである。





図4


ついでだが、ラクリマ、シャングリラ、の27歳のユウは共に消去されてるので紫の世界はユウという存在の居ない世界となる。皆の記憶に残ってはいる。





図5


ノエインは全時空でトルクのハルカはたった1人と言っていた。
茶の部分だがこのハルカはトルクではないのか?分岐した時点でトルクではなくなるのか?サイトさんの第1の疑問ですな。

時空=限定された確実に存在している時間枠 と考えるとそうなるのだが…





図6


図6の説明の文ではわからないので補足。
1本の線で書いてはいるがここもまた分岐してるものと考えると図の説明のように…

青●がハルカに認識されたカラス。他の分岐したラクリマ界にもトルクを求めるカラスがいると言うわけで。そこであのカラスパニックの疑問が出て来るわけである。





図7


そして赤い部分。前の図で青い分岐の図のように赤の線の世界も1本の線でなく分岐して枝分かれしてるものと考えるとカラスやハルカだけでなく、鳥の仲間やノエインも分岐で増えてしまう。

だが、そうなるとカラスパニックの他にも大変な事になってしまうのである。それは後で説明するとする。







1つの考えだが…

分岐された他の世界のカラス達が一斉にトルクの元へ行く事になるとするなら。ここでアニメを振り返ってみる。実際に沢山の時空のカラスが来てたとしてもハルカが認識したカラスはたった1人。
認識されたカラスが言ってたように本来ならカラスはそこで消滅していた。となると他の世界のカラスは認識されなかったので消滅してると言う事も考えられるわけである。そうなるとカラスパニックは起きないわけである。

しかし、それだと他の鳥たちはどうなのか?アトリやトビは認識されずとも座標固定(マーキングかな?)やらパイプラインやらのお蔭で消滅してないのだろう。となると、別に全てのカラスが弾き飛ばされたわけではなくうまくトルクのいる時空へ行けてる可能性もあるわけで。

それではこの考えは通用しないのだろうなぁ…



そして図7で書いた大変な事であるが。

赤の部分が分岐が発生した場合、更に出てくる問題。赤から分岐した世界のカラス達はうまくトルクを捕獲できるか出来ないかのどちらかでいづれにせよラクリマに帰る事になる。

そのラクリマってのが図6にある青●のくっ付いた線の時空である。赤の過去から枝分かれして発生した時空のカラス達のラクリマ界とはその図6の青●のついたラクリマ界のカラス達でもあるからである。ゴチャゴチャしてきたな…

そうなるとラクリマ界はカラスをはじめとした鳥達でいっぱいと言う現象が起きてしまう。それこそラクリマ界鳥パニック。
同様にノエイン自身も赤の分岐でその数の分いるわけだから、沢山のノエインがシャングリラ界に戻ろうとするわけである。


ここで1つの解決方としてまたしても仮設だが、

どんなにラクリマ界が分岐しようと(図6の青の部分)、ハルカ達の世界(図7の赤の部分)が分岐しようと、竜のトルクと同様にノエイン自身も全時空でたった1人しか存在しないとするならばどうであろうか?


図6でいくら襲撃されたラクリマ界が分岐しようと、ノエインは1人だけ。そうなるといっぺんに他の時空にいけるわけないのでどれか1つの時空に行くしかないのである。
その1つのラクリマ界以外のラクリマ界は一時的にシャングリラの襲撃にあってもそれ以降の襲撃はない。ただし、狙いをつけたラクリマ界(ラクリマaとしておこう)が消滅したら他の時空はまた狙われる可能性はある。きっと狙うだろうね。
アニメでラクリマaのカラス達やハルカ達によってノエインは消滅したので他のラクリマ界は、シャングリラの来襲によって消滅の危機がなくなり、鳥達がハルカの世界へ跳ぶ必要もなくなるわけである。


そう考えるとカラスパニックは起きない。と、いう説ができる。



もう1つ、トビが言っていた「選択できる未来があるはず」の台詞をとって考えると、
幻の可能性でしかない数多の未来(分岐先)を1つ選び認識したらそこで確定され現実となるわけである。すると選択されなかった未来(分岐先)は幻となりひょっとしたら消滅してたりするかも知れない。

すると、図7の赤の分岐は「あったかも知れなかった世界」となる。幻、架空の世界である。
まー、ノエイン世界では互いに幻の存在なのが認識しちゃったから現実の世界となったと言う事となる。これも内田とトビの会話に出ていたな。
確実に現実となった世界が2つあるということに…。



ラクリマ界はコンピューターで幻であるはずの時空を割り出し鳥達を送るのだが、その幻に見たり触れたり出来るほど形付ける事も出来ると考えられる。幻であるはずのハルカをカラスが触れる事が出来るわけである。

リアルに考えると我々視聴者が自分の過去を振り返り「あの時あっちを選択していれば…」と考えたとする。その「あっちの選択」は自分の過去には無い。しかし、ラクリマのコンピューターの力でその無いはずの「あっちの選択をした世界」へ行けるというわけだ。



記憶が乏しいので間違ってるかもしれないがノエインまたはシャングリラは色んな時空を吸収してる。最終回ではノエインの体から色んなものが出てた。もしノエインが分岐の数の分いたとしてもそのノエイン達は1人のノエインに吸収されているか消滅させられているかもしれない。なのでノエインは全時空にたった1人しか居ないと考え付ける事ができる。
しかし何かするごとに分岐の可能性のある世界。キリがない。そもそもいつ何処で分岐された世界が発生するのか、それも不明なのだ。





〜幻について〜

このアニメの世界は自分の時空世界以外は幻で認識する事によって確定され幻ではなくなる。(間違ってたらすみません)

上にも書いたがラクリマのコンピューターは幻を割り出しその幻に鳥達を送っているわけだ。



この幻というのがよくわからなかったのだがこう考えてみた。


図8





例えば、
A、Bという2つの時空間があったとする。それは分岐した未来なので過去は1つしかない。その過去をαとする。そのαは2つの未来が待ち受けているのだが、もしAの方に進んだらAは現実となり確定されBは可能性でしかない幻となる。
しかし、ノエイン世界観で見るとBも存在しているかのように見える。故に、Bの方にも別のα界の人間がいるとなるわけである。

そしてαの方にも過去はあるのでその過去から発生した別世界がある。それをβとしておく。そうするとABから見たβ、βから見たABは、自分とは関係のない未来となるので、可能性の1つでしかなかった幻であり、精々近似値の世界ということになる。


ノエインアニメの世界は数多のパラレルワールドが存在してるように見えるが台詞で何回も言われているように実に現実以外の数多の世界は幻でしかないのだ。その幻が自己主張し他の世界へ行っているわけだ。


ノエインは世界を1つに収束したいんだったはずだよな。そしてラクリマ襲撃して消滅を狙う。

ラクリマがAならシャングリラをBとする。となるとユウの世界はβとなる。







〜シャングリラ界のユウが特殊な力を得てノエインとなった事について〜


ノエインはどうやってあの力を得たのか?それはカラスの台詞から答えを出せないだろうか?

「時に人の思い(想い)は時空に影響を与える」

ユウの母親が別の時空に行くほどの想いを力に変えたのなら、ノエインとなるユウも友人や恋人を一気に失った悲しみによって時空に影響を与えるほどの力があってもおかしくはない。その想いは母の比ではなく、影響どころかそれを超越する力を持った。とは考えられないだろうか?

アニメでは語られてないのでいくらでも想像する事ができるだろうな。そしてやはり製作者ではない限り確実な答えは出ないのだ。









どんなに仮説を練っても沸きやまない疑問、謎。まさにノエイン世界の分岐のように無限に広がる。これはもうタイムとラベルやタイムパラドックス等の思考の罠とでも言いたい。

矛盾があるようでそれを埋める余地のあるノエイン。それによって作品は更に深く広く進展する。しかし、制作した人なら兎も角、見てる側の我々としてはその深さと広さに迷子になってしまうわけである。制作した人は凄いと思う。

だが、その製作者も、果たして何処までこの謎を汲み取っているのか?ひょっとすると視聴者側からの思わぬツッコミに返せなかったりするのではないのだろうか?
量子力学等の専門的なものも含めると製作者自身がかなり突っ込んでみないと自ら思わぬ墓穴を掘り兼ねなかったりする。
そして、その墓穴は見てる方も掘っていたりする。

答えを出しても出しても仮説程度にしか収まらないのは私の浅はかさ故であるが、これを完璧に矛盾なく分析できるなら、その答えをぜひ聞きたいものである。


ここまで読んで下さりありがとうございました。
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